第8章 運命共同体
- M side -
「ちょっと散らかってるけど、…どうぞ」
相「しょーちゃんちに比べればそんなことないっしょ」
「あの人と比べんのはなしでしょ」
たわいない話をしてごまかしてみたけど、メンバーを家に呼んだってだけでなぜか柄にもなく緊張してる自分がいる。
なんで?
お酒飲めば落ち着けたりすんのかな…
「上着、預かるよ」
相「ん、あんがとーさすが松潤気が利くんだから」
ぱさっと預かった相葉くんの上着。
俺が気に入ってるブランドのジャケット。
俺がおすすめしたジャケット。
いつの間に買ったんだろう…
実は、すっげーうれしい…
「やっぱ松潤ちはいい器具そろってんね~、ておーい?」
松「…え?あ、まあ、ロケで買ったのもあるからね。」
あぶな、疲れてんのか?
急いで二人分のジャケットをハンガーにかけてリビングに戻る。
「おまたせ!よし、つくるか」
相「おう!て、え!?」
「呼んでおいてなんだけどつまみこの前切らしちゃってたの忘れてて…」
なんて嘘、せっかくだからもう少し一緒にいたい
この人の隣にいると落ち着ける自分がいるから。
そんな自分が好きだから。
もう、うそ、つけないじゃん……