第8章 運命共同体
- A side -
「フーンフンフフン♪」
鼻歌交じりに車を運転して、マネとの約束の時間よりも早めに到着した
待ってる時間も調味料、もーっと美味しくなるように
本当は現地集合って言ってたけど待ちきれなくて迎えに来ちゃった。
さぁて、我慢できるかな?
スーパーアイドルの腕の見せどころ…
スタジオの駐車場に車を停めて浮き足立って中に入ると松潤とマネの声が聞こえてくる。
もちろんマネには伝え済だから俺の顔みて驚いたのは松潤だけ
この顔が見たかったんだよなぁ
「へへっ。来ちゃった♡」
語尾にハートも添えておく。
松「へっ!?なんで!?現地でって言わなかった?」
「もう打ち合わせ済んだよね?行こ?」
松「へ?え?ちょ、相葉くん!?」
早く2人になりたくて焦っちゃった俺は、半ば無理やりに松潤の腕を取って、車に乗り込むまで引っ張ってきちゃった。
「ごめ…腕、痛くない?」
松「もー笑 マイペースすぎ!そんなに楽しみだった?」
余裕無さすぎ?
大人の余裕?
好きな人の前じゃ、そんなのあってないよーなもんでしょ。
「そ、すっげー楽しみにしてたんだから…」
くすくす笑いながらイペースだねって流されるのはある意味、ありがたいけど…
って、じゅんちゃーん?
横向いてみたら何真っ赤になってんの