第8章 運命共同体
- M side -
相葉くんとの取材も終わって、今度はライブの打ち合わせ…の前に、ニノの様子を伺いに籠っきりのスタジオに向かったらもぬけの殻。
あれ、帰った…?
二「あら、MJお顔赤いですよ?珍しく部屋暑い?」
「ふぇ!? って、ニノ脅かすなよ…」
後ろからの動作には弱くて変な声が出るも、平然を取り繕う。
二「それとも、何かいいことあったり?すごい嬉しそうなオーラでてますけど 笑」
「良いこと…は、たくさんあったかな。今日も久しぶりに相葉くんとご飯行くし。」
二「……ふーん、そうですか!は〜羨ましいですね!!」
少しニヤリとしたかと思えばヤケになったかのような、いつもとテンション感の違うニノに若干違和感をおぼえるような…
あ、そういえば今日旦那さん取材か笑
「また明後日帰ってくるんでしょ?翔くんいないからってそんか顔しないでよ。」
二「だぁーって、明日も1日会えないんですよ?むり、耐えられない…もう帰っていい…?」
「そんな上目遣いで言われてもダメに決まってる。…なんなら翔くんに仕事サボったって言うよ?」
二「それだけは勘弁してくださいMJ様」
イタズラ心にからかってみたけどそんな怯えた顔しなくたって、言えるわけないのに笑
多分俺の方が翔くんの嫉妬心で焼かれかねないし…
「はいはい、あ…なんか用あって来てくれたの?」
二「そうだわ、本題忘れてた。
紅白の段取りについて相談したいってスタッフさんが探してたから、 会議室行って下さい。MJってば携帯の電池切れたの?みんな心配してたよ。」
「あっ忘れてた…ありがとニノ、すぐ行く!そっちも、ちゃんと仕事しよろ?」
二「そこはちゃんとしますってば。くれぐれも変なことしないでくだいよ!?んじゃあ、"おデート"楽しんできてくださいね。」
他のスタッフがニノを呼びに来たみたいで足早にスタジオから走り去っていった。
いや、おデートって… 笑