第8章 運命共同体
そんな俺の心情を察したのか、
松「ほーら、そんな顔しない!!他の誰よりも努力家なの知ってるし、…そんな相葉さんだから頼まれたんじゃないの?だからさ、当日まで頑張れるように好物食べに行きましょ。」
ね?、と顔を傾げながら心配しつつも柔らかい笑顔を向けてくれる。
はぁ……好きだなぁ……
この笑顔も、声も、ぜんぶが好き。
今にも心の奥に鍵をかけた感情が爆発しそうなくらい…
「ありがとね、松潤。俺、頑張るから…だから、見守ってて。」
松「そうそう!やる前から諦めるなんてらしくないんじゃない?どんなピンチも乗り越えてきたし俺らもずっと見守ってるから。」
先程柔らかい笑顔を見せてくれた松潤、今度はニカッと俺の背中を押してくれた。
「よっしゃ!なんか頑張れる気がしてきた!!!いっちょやってやりますか!!!」
自分を鼓舞するすように、自分に言い聞かせるようにペチペチと顔を軽く叩きながら前室から現場へと向かう。
俺、頑張るから。
だから、やり遂げたらこの想いを伝えてもいい?
もしもの事を考えたら、足が竦むほど怖いけど。
それでも一緒にいたいから…
俺は、来月に控えた大仕事に向けてさらにエンジンをかけるように自身を奮い立たせた。