第8章 運命共同体
- A side -
潤「相葉くん今日ご飯いかない?」
気になる人にそんなこと言われて行かないわけないじゃん?
もう、即答
「え、いくいく〜!今日はどこ行くの??」
潤「実は気になってる中華があってさ〜」
会話をしながら2人での雑誌取材のために別室に向かう。
今日もうちの末っ子は可愛い。
俺はそれ以上の目で見てるけどね…
やっぱり好きな人の笑顔は活力だよなぁ、なんてしみじみ思ってると顔が緩んでいたのか顔を覗き込まれる。
潤「なーに考えてたの?そんなゆるゆるな顔しちゃって」
「ん〜?いやぁ、松潤が教えてくれるお店ならきっと美味しいんだろうなぁってさ」
潤「せっかくだから相葉くんと行きたいなぁって。そんな風に言ってもらえて光栄ですよ、白組司会者さん」
不意に伝えられたその言葉に、思わず動きが固まってしまう…
「……ほんとに俺でいいのかな」
年末の大舞台、誰もが知る音楽番組での司会業。
その上、嵐としてではなく俺個人としての…
これまでなら、5人それぞれの役割を果たしてなんとか司会を務めてこれたけど今回は訳が違う。
不安で押しつぶされそうだった……