第1章 秘密の時間
- O side -
仕事を早急に終わらせて目的の場所に急ぐ。
帰り支度も整えて、明日のスケジュールの確認……
そんなことは分かっているから早くニノの元に行きたい。
焦る気持ちを押さえてマネの車に乗り込む。
マネ「大野さん、今日はご自宅で大丈夫ですか?」
「あ、今日はここのホテルで頼むわ。」
マネ「分かりました。あんまりハメ外しすぎないで下さいよ?明日もあるんですし」
「ハイハイ、分かってるよー。」
なんて会話を聞き流しつつニノ電話をかけて、ワンコールで切る。
コレが俺らの秘密の時間の合図。
もうすぐ、始まる。
早く触れたい
早く声を聴きたい
地下の駐車場で車を降りて、事前に連絡を受けた部屋ルームキーをフロントで受け取り足早に部屋へ向かう。