第1章 秘密の時間
部屋についてロック解除すると同時に、中から腕を捕まれてそのままバランスを崩して雪崩れ込んだ。
「わっ……ん、ぅ……んんっ…」
ニ「んっ…ふ…ぁっ……」
部屋に入り、カチリと、ドアが閉まる前に唇を奪われ口内を舌で蹂躙される。
既にシャワーを浴びたニノは濡れた髪ままバスローブを羽織っている。
脱がせやすいことこの上ない。
ニノのキスを受けながらバスローブの肩口をはだけさせてやると、白い肌が顕りなり手を滑らせる。
ニ「んぁっ……ん……もっ、と……触…って、?」
キスをして身体をよじらせながらそう言われて、もう何も考えられないくらいめちゃくちゃにしてやりたい衝動に駆られる。
「ふふ…ずっと待ってたの?直ぐにシャワー浴びるから……いい子でベッドで待ってて」
理性のグラスの液体が飽和する寸前でそう伝える。
ニノが名残惜しそうに潤んだ瞳を向けて、小さく頷いた
赤く染まった頬にキスをして急ぎシャワーに向かった。
脱衣所で着替えていると1件のメールが届いた。
『To:智くん。
お疲れ様。雑誌のお仕事順調…??
おうちで待ってるね。
愛してるよ、智くん。』
そう、これは秘密の時間
誰にも知られてはいけない
俺達の、秘密の時間
Fin.