第7章 ひこうき雲
強制的に上を向かされ首に負荷がかかるのを察して口を離して2人して寝室へ向かいベッドに身を投げる
互いにしがみつくように抱きしめて、またキスをする
キスをしながら着ていたスウェットを脱がされ、顕になった肌を肉厚な手が這う
「んぅ…っふ、はぁ…っんっ」
ニ「翔さん…好き…、可愛い…」
「…っん、あぅ…そこ、あっ」
身体をベッドへ寝かされるとカズの口が俺から離れ
唇で吸われるように首筋から肩や鎖骨へと至る所に触れてそこから熱が伝わるように酔いが覚めた俺の身体はまた火照り出す
ニ「翔さん、ホントにここ弱いよね…女の子みたい」
「あっ…ちが…ぅ、はぁっんっ」
"女の子"という単語に敏感になりつつ、俺の胸の飾りに吸い付いた舌でザラりと撫でられるとなんとも言えない快感が電流のように流れる
ニ「ねぇ、翔さん…そんなに悲しい顔、しないで…?」
「…え?」
ニ「俺は、翔さんだから好きなんだよ。男だとか女だとか、関係なく…翔さんが好きなんだ…だから、ね?」
そんなに顔に出ていたのだろうか……
男同士であるがために女役である自分を、どうしても引け目を感じてしまい勝手に悲観的な考えが頭を掠めてしまう…