• テキストサイズ

【気象系】あいのいろ【BL】

第3章  君との距離、あと5センチ


- Aside -

お粥のお皿を洗いながら、おーちゃんへの想いを再確認する。


好きだな、一緒にいたい、もっとずっと大切にしたい。

でも、俺の気持ちはきっと叶うことはないし……

ため息をつきながら、止まっていた手をまた動かす。



おーちゃんに出会ったジュニアの頃、あの頃はただただ憧れていた。

才能に溢れた尊敬するおにーちゃん、て感じ。

でも、一緒に嵐としてデビューして、一緒に活動する時間も長くなって、徐々にその気持ちは変化して……

「なんで俺、男なんだろ…」

そんなこと迄考えるようになっていた。

今までのこの人生に悔いがあるわけじゃないけど、やっぱりそういった壁を痛感する。

視線をおーちゃんに移すとちびちびと一生懸命ホットドリンクを飲んでいる。

熱のせいもあり少し顔が赤く目が潤んでいる。

か、可愛い………

大「相葉ちゃん、ごちそーさま。美味しかった。」

そう言ってふふっと笑いかけてくれるおーちゃんに、熱なんてないはずなのに火が灯ったようにポッと顔が熱くなる。

「あ、うん。良かった。 家事とかもやっちゃうけどいいよね?」

恥ずかしくなってこの場から逃げる為の拙い言い訳を繰り出して、

大「え、いいよそんなしなくても」

「俺がしたいの!ね?お風呂洗って洗濯回すだけだから」

おーちゃんの話を聞きながらも、背中を押して部屋のベッドへと座らせる。

辛くなったら呼んでね?と声をかけて浴室へ向かう。

/ 90ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp