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葬儀屋の彼と死神の私

第4章 アンダーテイカー


「着いたよぉ〜」葬儀屋が立ち止まってそう言った。
「ここはニナ・ホプキンスのお店だよぉ〜」と葬儀屋は教えてくれた。
「ニ…え?…なんて?」私が頭に"?"を浮かべると店の扉が勢いよく開く音がした。
「あら〜♡いらっしゃい♡」と言う声と同時に私の両手は掴まれていた。
「ひょえ?!」私は驚きのあまり変な声を発してしまった。
「あら?盲目なのね!でも、いいわぁ〜♡あなたのための素敵なドレスを作ってあげる〜♡」と言う声がすると私はいつの間にかソファーに座らされていた。
(な、なんなんだ…?)私は声の主のスピード(テンション)についていけず唖然としていた。
「さて、今日はどんなのがいいかしら?」と言う女性の声。
「この子は小生の助手だから葬儀屋っぽい服を頼むよぉ〜」と葬儀屋が言うと「はぁ?女の子なんだからもっとオシャレしなきゃ!そんな地味な色の服なんて着せれないわよ…」と言う女性の声が葬儀屋と私に鋭く刺さってきた。
それに臆することなく「まぁ〜それが小生達の仕事だからね〜地味なのは仕方ないことさ…ヒッヒッ」と葬儀屋が言う。
「私も出来れば地味なので…」と言った途端私に鋭い視線が向けられたのが分かった。
(ヒィ…この声の主おっかねぇ…w)と苦笑いをしてしまった。
「はぁ…分かったわよ…採寸するから立ってて」と言われて私はすぐに立ち上がった。



ー新しい服、新しい靴(ブーツ)を持って帰宅
「はぁ…一体…なんなんです?あの女性…」私は椅子に腰を下ろした。
「あの女性がニナ・ホプキンスだよぉ〜君をたいそう気に入ったようだねぇ〜ヒッヒッ」と葬儀屋が教えてくれた。
ーニナの店にいた時には名乗ってもくれず店主ということすら言ってくれなかった…

「それより小生は遺体の検死をするから…何かあったら呼んでねぇ〜…ヒッヒ」と葬儀屋は言いながら部屋をあとにした。
「アンダーテイカー大変だな…」私は小さく呟く。

(いつになったら私の目は治るのかな…治ったらアンダーテイカーを……)私は思いながら布団に横たわる。
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