第1章 『野良猫ギャンブラーの手懐け方』有栖川帝統 R18
大きすぎる快感。
止まらない声が部屋に響く。
「ああっ!!だいすっ!」
「ココ好きだもんな?いつももっとってヨガるくせに。」
私よりも私の気持ち良いところなんかわかりきっている帝統に抵抗なんて無駄。
それでもかろうじて残った羞恥がギリギリで理性を保っている。
ゆっくり、体に馴染んできた指は少しずつ膣内を早いペースで動かしていく。
もともと濡れていた膣はさらに粘液を増やし、指を抜き差しされるたびにぬちゅ、ぐちゅと卑猥な音を立てる。
ただイくとは違う感覚。
体の中から湧き上がるような…帝統とセックスする時にしか感じたことのない感覚に思わず帝統の名前を呼んだ。
「やっ!だめぇ!!」
叫ぶように喘ぐが帝統の指は止まらない。
さらに早くなり、お腹の中で何かがじわりと溢れるような感覚に襲われたかと思ったら、腿に何か液体が散る。
「あーあ、潮吹いた。ほーんと俺とのセックスの時は吹いてくれるよなー。」
口元を弧を描くようにして笑う帝統は、一度止めた指をまた動かした。
快感が再び身体を巡っていく。
「あっ!だいしゅっ!やだやだぁ!」
「嫌じゃねえだろ?ちゃんと本音言えよ。」
首を振り、ダメだと伝えるけれど止まらない指。
「ちゃんと言えたら、ゴホウビやるよ。」
ふ、と太ももにあたる硬いもの。
スエット越しでも勃起しているのがわかる帝統のモノを擦り付けられ、雌の本能が疼いた。
「っ!きもちいいっ!きもちいいからぁ!!」
「何が欲しい?」
言わされているのはわかっているけれど、もう止まらなかった。
「だいすがっ、ほしいのっ!!」
「よく言えました。」
じゅぷ、と指が抜かれいつの間にか瞑っていた瞳をそっと開ければ、わたしの横で小さな銀の空いたパッケージを咥えたまま自らに皮膜を被せていた。
どこに隠し持っていたのだろう。
本当に謎である。
「余計なこと考えんなって。」
自らに膜を装着させた帝統は私の足の間に移動すると、ぐいと足を折り曲げ肩にかける。
そして自身を私の濡れた入り口に何度か這わせると、ゆっくり挿入していった。