第1章 『野良猫ギャンブラーの手懐け方』有栖川帝統 R18
「っ…ふっ…」
悔しい。
悔しいほどに身体の中を快感が渦巻いている。
まだ前戯の段階だというのに数え切れないほどイかされ、それでもまだ帝統は前戯を続けている。
「腕噛むなって。痛いだろ?」
「こえっ…や…」
「俺は夏乃チャンの感じてるイイ声が聞きてーの。」
嬌声を止めるために口元に当てていた手の甲。
帝統が自身の口元に持っていくと、きつく口元を押さえて痕になった部分を一目見てれろりと舐める。
「っ!やめ…」
「ん?感じてんの?」
「違う!」
「ふーん。」
でもさ、と帝統はくすりと笑いおもむろに胸の頂を摘む。
「こことか」
「っ…」
次は開いた足の中心の蕾。
「こことか」
「やんっ!」
次は解されてぽかりと開いた穴。
ぐぢゅりと音を立てながら指を挿入される。
「ここ、触られて感じるんだろ?」
「あっ…ああっ!」
入り口を2本の指で少し強めになぞり、そのままナカの良いところを指の腹で撫でるものだから否定の言葉が出てこない。
むしろ気持ち良いという言葉が口からあふれそうで再び手を口元に持っていこうとするが、その手は帝統の大きな手で頭上に縫いとめられている。
「や、あっ!だいすっ!」
「声、聞かせろよって。」
指の腹で、中…Gスポットを撫でながら親指で肉芽をぐりぐりと嬲る。
「あっ!あっ!だめっ!!!」
「ナカヒクヒクしてる。イきそうなんだろ?」
「違っ、やっ!だめぇ!!」
指は足の間を弄り、唇で胸の頂を食む。
じりじり、びりびりと快感が身体中を突き抜け、ナカの指をひくひくと締め付ける。
ふるふると首を振り快感を逃そうとするけれどそれでも耐えきれないくらいに押し寄せる快感にどうにかなってしまいそうだ。
「本当に強情だなァ。」
私の体にのしかかっていた帝統は体を起こし、体の中から指を抜く。
抜けた指に違和感を覚えた瞬間持ち上がる下半身。
枕を腰に当てられがばりと足を開かれたまま、再び挿入される指。
その指は先ほどのGスポットよりも奥、子宮の入り口を撫でる。
「ひっ!!だめ!」
「何言ってンだよ。この前もココで気持ちよくなったじゃん。」
忘れてるわけねえよな?
そう言いながら帝統は長い指を中に埋め、最奥を指の腹でなぞった。