第4章 『野良猫ギャンブラーに首輪をかけて』有栖川帝統 R18
帝統とコンビニに行ったあと、2人でラブホテルに入った。
どこがいいとか相談もなく、ただコンビニの近くにあった所。
安そうな、あまり人気のなさそうな所。
ルームキーを開け、後から中に入りながら内鍵をかける。
振り返った帝統と、酔った勢いのままキスをする。
軽いキスなんて飛び越えてただ欲するだけのキス。
暑くて食事前に脱いだ帝統のコートはいつの間にか床に落とされている。
腰に移動した手とファスナーの下がる音。
ぱさりと、円を描いてスカートが床に落ちた。
お返しとばかりにパンツのホックとファスナーを下ろすとキスの合間にくくっと笑う声が聞こえる。
シュシュでまとめた髪がはらりと解け、髪の毛がぐしゃりと掴まれるとぐっと引き寄せられキスが深まる。
肩に手を伸ばせば、いつの間にか伸びてきた足が私の足を割って入る。
そして下着の上から敏感な所を刺激し始めた。
「っ!だいっ」
名前を呼ぼうとするけれど、塞がれた唇の合間から少しだけ呼ぶしかできず、帝統は噛み付く様にキスをする。
ぷち、ぷちとワイシャツのボタンを外し、唇を離す帝統。
「色気のねぇ下着。」
トップスに響かない様にと、今日は飾り気のないフルカップブラと綿のキャミソール。
ストッキングから覗く下着もセクシーとは程遠い縫い目のない楽なショーツ。
「だって会う約束してなかったから…やる気無くした?」
そう問いかければ、まさか、と笑いながら帝統はTシャツを脱ぎ私の手をファスナーが開いたパンツの上へと引いた。
「俺とのセックスが日常にあるみたいで、マジで興奮する。」
その言葉通り、彼の陰茎は触ってわかるくらい熱く硬くなっている。
掌に感じる熱さに我慢できなくなり、下着の上から指でなぞると顎をすくわれ再びキス。
「誘われたお返ししなきゃなぁ?
朝まで寝かせねえからな。」
帝統の興奮した瞳と宣戦布告。
私は肯定する様に乾いた唇を舐め、笑った。