• テキストサイズ

ひなたのおと

第1章 はじまり



******


「よく来たな、同田貫正国」

「人の身には少しは慣れたかな?」

まだボーッとする頭をさすっている同田貫の前には、先程の二人が座っていた。


「主命により、主に代わり このへし切長谷部がお前を迎え入れる。よく来てくれた。主からのお言葉だ」

「いらっしゃい 同田貫くん、歓迎するよ。ごめんね、主くんは君が寝ている間に出掛けちゃったから、僕らが代理。僕は燭台切光忠だよ」


眉間に皺を寄せ威厳を保とうとする長谷部の隣で、光忠がにこにこと笑う。


「あー おぅ。よろしく頼む」


人の身体に慣れないからだろう、手をグーパーしながら同田貫が答える。


「もう少し身体が馴染んできたら、この本丸の中を案内するね。その前に…さぁ、長谷部くん」

「あぁ、わかっている」


/ 19ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp