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ひなたのおと

第1章 はじまり



ーある日の本丸ー




とある本丸で今日もまた、新しい刀剣男子が顕現された。


******



「長谷部くん。彼、目が覚めたみたいだけど行けるかな?」

「ああ、光忠か。やっと起きたか」

「まさか、寝たまま顕現されるなんてね」

「人の身になるのが嫌だったのかもしれんぞ」

「主くんは気にしてなかったけどね」

「主は、そんな小さな事で悩んだりなさらないからな」


机に向かい書いていた書類をまとめて、長谷部が立ち上がる。


「それにしても主くん達遅いね」

「そうだな。昼過ぎには戻ると話されていたが・・・。ともかく、まずは主命を果たさなくてはな」

「そうだね、行こう」


二人、新しい刀剣男子に会うため部屋を出る。
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