第1章 はじまり
「光坊ならお乳がでるんじゃないか?」
「ちょっと、鶴さん!僕は男なんだから出るわけないでしょ!」
「みっちゃんなら出せるだろ」
「さだちゃんまで!
・・・加羅ちゃん、見つめてもダメだよ」
大倶利伽羅の視線に燭台切が胸を隠す。
「そうだなぁ。離乳食のこともあるから光忠と歌仙。あとは、んー青江に宗三、それと薬研。・・・他に、受けたい人いるかい?」
全の声に長谷部と一期一振が勢いよく手を上げる。
「長谷部はこれ以上仕事を増やしたら倒れるからダメ、却下。一期は別に講座受けなくても大丈夫だろ?」
「主命とあれば諦めますが・・・」
長谷部は静かに手をおろすが、一期一振は諦めずになおも手を上げ続ける。
「いえ!主! そのような小さな弟はおりませんので、一から学び、しっかりとした弟に育てたいのです」
「弟では、ないけどね・・・」