第2章 出会い
猫なのに喋らないはずに喋ってしまう葵に思わず言葉を失う三人。三蔵だけは喋る猫を見て何かを確信をついたようだ。
「「猫が…し、しゃべったーーー⁉︎」」
悟空と悟浄が驚きに大きな声を上げると葵はしまったと思うと慌てて籠を抱えると飛んで逃げて行った。
悟空「あ!アイツ逃げて行くぞ!」
三蔵「お前らがデケェ声を出すからだろ!とにかくに追いかけろ!」
八戒「分かりました!」ギュンッ
悟浄「ちょっ…!いきなり飛ばすなって!」
飛んで逃げて行った葵を見て三蔵一行も追いかけて行った。
「(マズイマズイ!バレたら“また”旅に出てしまう!早く言わないとーー『』に!)」
ビュンビュンと飛ぶスピードを出す葵はそう思うと彼女にいる家へ向かっていく。
その同時刻、小さな家の中にそんな事態を迫ってくる事を知らない彼女ーーは夕飯の支度を作っている。
「ん、今日も味加減がバッチリ。あとは葵が帰って来るまで待ってるだけね」
一旦火を止めてから葵が帰って来るのを待つ為に外に出る。
ーー彼らとの出会いまであと数分後になる。
ザアァァーー…
「ーーもうすぐだ、500年前と同じ様にアイツらが巡り会う。これが運命と言えるべきか?なぁ…ーー『舞』」
もうすぐ彼女と三蔵一行との出会いが迫ってきてる様子を見守る一人の神がそう呟く、ある人物を思い浮かべて。
『運命だからって、そんなの関係ないでしょう。私は私の意思で運命を突き破ってやりますよ』
「…ああ、確かにそうだな。たとえ記憶は消されても魂だけ記憶は残っている、俺はそう信じてるぞ」
ーー『舞』…いや『』。500年前と同じ様にアイツらの光にあらんことを。
「ーー……?」
何かを聞こえたような気がするは周りを見回しながら不思議そうな表情を浮かべるのだった。
「…(なんだか、懐かしいような気持ちがする…まさかな、今までなんてろくなことがないしな)」
フルフルと小さく頭を振って忘れようと思う時…
「〜〜…!〜〜ーい…!」
「…ん?」
丸太で座っているの正面の林から誰かの声を聞こえ、前を向くと段々と相棒の声が聞こえてきた。それに慌ててた声で。