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三蔵一行の女騎士《最遊記》

第6章 呼ばれた扇子と紅い王子との出会い


三蔵たちにいる所へ戻ろうとするがは800メートルの所で立ち止まった。

「?どうしたの?」

「…向こうに微か妖怪の気配が感じるよ」

「ええっ?いつもの妖怪たちじゃなくて?」

「うん…アイツらより強い妖怪かな。早めに倒しに行くよ!」

「…なら大丈夫だけど、強い妖怪だったら気をつけてよ?」

「うん、分かってるよ」

三蔵たちにいる所とはリターンして妖怪の気配が感じる方向へ走って行った。その先は、町外れにある林だ。その頃、食事屋で三蔵たちが飲み勝負している。

悟浄「くっそ、がいたらこんな勝負に勝てるのに…!」

悟空「ぐてーー…〜葵〜…」

三蔵「ひっく…の奴、まだ戻って来ねえのか…」

八戒「がいたらすぐ終わりそうですよね」

がいないこの場に彼女の名前を含めて会話しながら飲み続ける三蔵たちを見る一人の女性がいた。

八百鼡「(彼女がいないのは残念だけど、三蔵一行だけでは暗殺しないと紅孩児様に顔向けできない…!)」

見た目は美人だが正体は紅孩児の直属部下であり薬師をやっている妖怪の女性ーー八百鼡は覚悟を決める表情を浮かべる。が、少し複雑そうな表情を浮かべる。

八百鼡「(紅孩児様は桜の騎士の事、片想いしている。確かに写真を見た時は私でも思わず惚れてしまった…本当に美しい、お方…)」

三蔵たちの所へ行く前吠登城にて、八百鼡が三蔵たちを暗殺して桜の騎士を捕獲する目的を持っているがと腕の中にいる葵の写真を持っている紅孩児の姿を見て八百鼡は複雑そうな気持ちを浮かべる。
彼女の写真を見る紅孩児の表情が、彼女を恋する表情だ。人間と妖怪との交わりは禁忌だが、紅孩児にとってはそんなの関係ない。

紅孩児『確かに彼女の能力は凄まじい。玉面公主もが牛魔王復活の為に欲しがっている。が、俺としては能力ではなく彼女自身が欲しいだけだ。…だから殺さず捕らえよ』

八百鼡『…紅孩児様の仰せの通りを…お任せ下さい』

そこから八百鼡は迷いと複雑を混じった気持ちを持って三蔵たちにいる所へ向かった。ーー現在に至る。

八百鼡「(…いけない、私は紅孩児様の部下。そんな感情を持ってはいけない。紅孩児様のお側でいれば、それで充分…)」

そう思い変えてから作戦を開始した。
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