第5章 悟浄の過去と覚悟
は顔を上げて悟浄を見ると優しい表情を浮かべてを見つめる。
悟浄「皆と出会えて色々楽しい事があったしな。それに可愛いも出会えて幸せよ」
「え…///」
を愛しそうに見つめる悟浄に思わず頰を染める。少しの間に紅と空を見つめ合う。そんな所もまた愛しそうに思う悟浄は脳裏に旬麗と会話した事を思い出す。
悟浄「…捕らえる前捕まえろって、か」
「え?なんて言ってー……!」
悟浄はボソッとそう言うとは問いかけるが突然、悟浄から抱きしめる。いきなりの行動を驚くだが、抱きしめられた事を気付くと更より赤くなって慌ててた。
「え、ちょ…ご、悟浄⁉︎ど、どうしたの///」
悟浄「ーー好きだ」
「……え…」
悟浄の真剣な声に小さく声を出す。悟浄は抱きしめたままの後頭部の長い桜髪に優しくなでる。
悟浄「前に言っただろ?お前が本気に恋愛として惚れているってな」
「……」
悟浄「まあ確かに出会ってからまだ数日しか経ってないが、葵と一緒にここまで生きて来た事をなんか俺とちょっと似てるなと思ってたが、の頑張りにそういう所も惚れたぜ」
「…悟浄」
悟浄「…戦闘ではが一番強いが、何かあった時は俺が守ってやる。…三蔵と八戒なんか渡すかよーーだから俺の女になってくれ」
「……」
は黙ったまま悟浄の話に聞いたあとしばらく無言になるとそっと悟浄の肩を優しく押す。
悟浄「!…?」
「…聞かせてくれてありがとう。でも、私は今まで『好き』と『恋愛』というのは知らないけど葵は『家族』としては好きだけど、『恋愛』という感情は今も分からないの」
悟浄「……」
「旬麗さん達は恐らく絆を外れないほどお互いに愛し合うのはがすごいと思うよ。…私はこの能力のせいで妖怪たちから狙われ、恋愛という事を知らないまま生きて来たけど…能力を持った私と付き合うのはやめ…悟浄「っ、そんな事を言うなよ‼︎」…!」
悟浄「そりゃの能力に妖怪たちから狙われたが、そんな関係ねえよ。そんなの覚悟の上だ」
「…!」
悟浄「俺と三蔵たちがいるし葵もいるしな。だから、これから俺から『恋愛』という事を教えてやる」