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三蔵一行の女騎士《最遊記》

第3章 桜の騎士と紅と緑


悟浄の左腕にの左肩を抱き寄せると…

悟浄「…」

「〜〜〜っ////」

低い声で耳元で囁かれ、今まで聞こえた事のない男性の声に真っ赤になってしまう。そんな様子に黙っていない人がいた。

八戒「…悟浄?離れていただけますか?」

悟浄「嫌って言ったら?」

八戒「…気功砲を食らわしますよ?」

「あ、あの…八戒さん、悟浄さん…?」

「…やっぱ八戒の笑顔って時々黒いんだよね、ジープ」

「キュー;;」

葵とジープは巻き込まれないようにベッドの枕のある所へ避難してそう呟いた。

八戒「ハア…僕も油断しないといけませんね」

そう言うと八戒もイスから立ち上がり、の左側で座る。

「えっ、八戒さんまで…?」

八戒「…。僕の事八戒と呼んでください?」

「‼︎?////」

魅力ある笑顔に呼び捨てしてそう言われると更より顔が赤くなってしまう。

八戒「僕たちはもう仲間になったんですから、そう堅く呼ぶと違和感が感じますよ」

悟浄「そうだぜ、がそう呼んでくれると嬉しいぜ」

「…っ」

美男二人からそう言われると普通としては嬉しいが、にとっては勇気の一歩を踏み出す。

「……八戒、……悟浄…」

八戒「…はい、よくできましたね。ゆっくりでいいですよ」

悟浄「あーやっぱ呼び捨てはいいな。親近感があるよなー」

「…ありがとう」

小さく笑い合う三人を見て葵とジープは顔を見合わせ微笑むと三人の所へ駆け寄る。

悟浄「…なあ、と葵に聞きたい事があるんだけど…」

「ん?どうしたの?」

「?」

八戒「…」

悟浄は自分の髪をじっと見つめてと葵に問いかける。八戒は分かってたのか黙って様子を見る。
妖怪と人間の混血、赤い髪と赤い瞳を持つ禁忌と呼ばれる遺伝子を持つ悟浄の幼い頃、義母親から虐待された上に殺されそうだった所に腹違いの兄が手をかけたが弟を置いて出て行ってから行方知れずになった。その頃から色々あって生き延びてきたが、赤い髪と赤い瞳が血の色と思い込んでいたが仲間たちからそう思われていないのが嬉しそうに思っているが、昨日から新たな仲間になったと葵は理由が違うが辛い過去を持つ彼女ならこの髪と瞳の事どう思っているのか不安になった。

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