第2章 出会い
嬉しそうに言う悟空を見ては立ち上がると三蔵たちを見渡すと微笑む。
「…牛魔王の手先から狙われた私たちですが、色々迷惑になると思いますが今日からお世話になります」
「よろしくお願いしますー!」
「「…よっしゃーーーっ!」」
「はい、こちらこそよろしくお願いしますね」
「…フン」
挨拶する二人に嬉しそうに声を上げる悟空と悟浄。八戒も嬉しそうに微笑みながら挨拶し返す。三蔵はそっけないだが、口角を上げている。
「色々準備があるので、出発するのは明日の朝でいいでしょうか?」
三蔵「ああ、構わんぞ」
悟浄「…っていうか、もう仲間になったんだから敬語はいらないぜちゃん」
「あ…そうですよね。努力、…するね」
悟浄「よしよし、よくできました」
悟空「ジープも嬉しいよな!と葵が仲間にできて!」
「ジープもよろしくね🎵」
「キュー🎵」
八戒「いつもより賑やかになりますね」
三蔵「…フン、悪くはねえな」
八戒「おや、本当は嬉しいんでしょう?」
三蔵「…うるせー//」
「八戒さーん、玄狀さーん!妖怪たちのせいで壁が壊れたので布を張っておくので手伝ってもいいですかー?」
八戒「あ、いいですよー」
悟浄「おい、もっと伸ばせよ!」
悟空「うるせー!葵、この辺りか?」
「もう少し伸ばしてー」
皆が壊れた玄関側の壁に布を張る様子に三蔵は彼女を見てある記憶を思い浮かべる。
『江流、いつかこの先に心から愛する者が現れたら必ず大事にするのですよ?』
昔、師匠である光明三蔵法師から言われたのを思い出した三蔵は小さく笑う。
「(…お師匠様。やっと、見つけましたよ)」
今は、彼女と並べるように強くなってから告白するとそう決めた三蔵。
悟浄「おい、そこの坊主!手伝えよ!」
三蔵「…うるせー河童!仕方ねえから手伝ってやる」
八戒「おや、あの三蔵が手伝うなんて。やはりさんだけですかね?」
「え?私がどうし、たの?」
三蔵「…なんでもねー。こっちでいいか?」
「?うん、ありがとう!」
ニコッと微笑むを見て三蔵は小さく笑う。
八戒「…負けてられませんね」
悟浄「…俺もだって。エセ坊主め…」
悟空「なーなー、三蔵たちは何を言ってんだ?」
「…いつかわかるよ」
「キュー」