第2章 出会い
八戒「僕たちも貴女と似たような境遇が持っているのでお互い様ですよ」
悟浄「そういう事さ、俺たちはちゃんと葵の気持ちがよーく分かるぜ」
悟空「俺はの能力と葵が喋るのが気持ち悪くなんかないぜ!」
「「……!」」
三蔵たちの言葉の中に嫌な感じが入っていない。今まで彼女たちに罵倒した人たちとは違う、そんな言葉を言われたのは三蔵たちが初めてだ。
…ツーーー
「「「「!」」」」
の頰に涙の線が流れた、あまりにも美しい。突然泣いた彼女を見て驚く三蔵たち。
悟空「ど、どうしたんだ⁉︎俺たち、変な事言ってたのか⁉︎」
悟浄「俺、ちゃんが泣くと弱いのよ…泣き止んでくれ〜」
八戒「大丈夫ですか、ハンカチ要りますか?」
三蔵「…泣くなよ」
そう言う三蔵は長い指にスッとの涙を掬う。
「「!……」」
三蔵の行動を驚く悟浄と八戒が三蔵に殺気を送る。三蔵は二人の殺気を無視する。
「え、あ、ごめんなさい…そんな言葉を今まで言われた事がなかったので……」
「ボクも気持ち悪くないと言われたのは三蔵たちが初めてだよ!」ピョンッ
悟空「おっ」
葵はそう言ってからの腕から悟空の腕の中に飛び込む。
「…こんな能力のせいで不幸が訪れると言われた私ですが、貴方たちはそれでも綺麗だと言ってくれて……本当に、嬉しかった…」
言葉が途切れるたびに流れていく涙が止まらない。
三蔵「…ここは俺たちしかいない。だから、存分にーー泣いてろ」
「う……うわーーーーん!」
三蔵の言葉に吹っ切れたのか地面に座って今までたくさん我慢した分に思い切り泣き始めた。
八戒「…よく頑張りましたね」
悟浄「よしよし、俺たちがいるから大丈夫だからな」
悟空「…良かったな、葵」
「……うん」
久しぶりに泣いたを見て小さく微笑む葵。やっと、気持ちを分かり合える人たちが出会えたおかげでちょっと、変わったような気がした。
ー*ー*ー*ー*ー*ー
「ごめんなさい、久しぶりに泣いたので…ハンカチ、ありがとうございます」
八戒「いえいえ、仲間になるのでもっと感情を出してもいいんですよ」
「う…わかりました////」
悟空「本当にと葵は俺たちの仲間になるんだよな⁉︎」