第10章 俺の上司は運命の番/赤井※執筆中
帰宅し彼女を寝室のベッドへ
寝かせると、薄らと目を覚ました
赤「起こしたか?」
『あ…かい君…?』
赤「ああ、体調はどうだ?」
横たわる彼女の横に
腰掛け、顔にかかる髪を避ける
その瞬間彼女はビクッと
肩を揺らして飛び起きた
『っ…私…』
彼女は出来事を思い出したのか
ベッドの端まで逃げるように後退る
赤「怖がらなくて良い」
『私…っ…発情期来てるから…』
彼女のΩの匂いが
ふわりと強くなる
『おねがいっ…抑制剤飲ませて…』
赤「悪いがそれは出来ないな
副作用で倒れていただろ
飲み過ぎだ」
『でもっ…このままじゃっ…!』
俺は彼女にそっと近付いた
赤「大丈夫だ。こっちへおいで」
彼女はゆるゆると
首を横へ振った
怯えて縮こまる彼女の
手首をそっと掴むと
グイッと引き寄せ
彼女を抱き締める
髪を撫で
頭にキスをする
どんどん匂いが強まり
俺はぐっと欲望を抑えた
彼女は抵抗すらも出来ずに
俺の服を握ったまま震えている
赤「体、辛いだろ?
俺が楽にしてやるからな」
『っ…あかいくん…においがっ…』
俺の胸元に顔を埋めて
肩で呼吸する彼女
抑制剤を飲ませなかったせいか、
運命の番のせいか
彼女は俺のαの匂いを
感じ取ったらしい
『…んっ…あかいくんの、におい…
…へんになっちゃうのに…っ…』
俺から離れたいのだろう
だが、彼女は俺の匂いに
引き寄せられて
離れられないままで
俺は一度彼女を
引き離して
着ていたシャツを脱ぎ
その服を彼女に渡した
彼女はそれを抱き締める様に
握り締めそこに顔を埋めていた
赤「可愛いな、ほら
おいで…ここに座って
後ろ向いてくれ」
彼女は俺の指示通り
俺の脚の間に背を向けて
座ってくれる
後ろから抱き締めるように
そっと前へ手を伸ばした
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