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【R18】Zeus【コナン短編集】

第10章 俺の上司は運命の番/赤井※執筆中




あれから一週間程度経ち
彼女の部下達が話していた事を
耳にした


どうやら彼女は
その優秀さ故に周りから
αだと勘違いされている様だ


Ωである事を知っているのは
俺以外にジェイムズだけらしい


俺は本人にその事は
伝えていないが。


運命の番とは
お互い、ひと目見た瞬間に
分かると言われているが
彼女を見ていると
どうやら分かっていない様子で


それは彼女が服用している
抑制剤の副作用で
「匂いが分からなくなっている」らしい


彼女の体は抑制剤が
効き過ぎる体質みたいで


それを毎日服用しているという


そのお陰か周りからは匂いで
Ωだとバレる事は無いとの事


だが運命の番だから、か
俺には分かる


俺を誘うΩの匂いは
日に日に濃くなっていた


彼女に任され
性に合わないデスクワークを済ませ
纏めた資料を彼女の執務室まで
持って行こうと、その扉を開けた時


彼女の姿を見て
一瞬、体が硬直した


彼女が執務室で倒れていた


赤「おい、しっかりしろ」


すぐに持っていた資料を
デスクに置き、
彼女の元へ駆け寄った


酷く甘い匂いがする


彼女のヒートがきてる


体を軽く揺さぶると
薄らと目を開ける彼女


『あ…かい君…?』


ぼーっと俺の顔を
しばらく見つめていたが
状況を理解した瞬間に
俺の手を跳ね除けて
立ち上がり距離を取る彼女


『ごめんなさい、私…っ』


赤「ヒートが来るならちゃんと休め」


『なんで、そのことっ…』


彼女は目を丸くして
驚いた表情を顔に浮かばせる


赤「俺がαだって気付いていた筈だ」


『そうだけど…抑制剤で私の…
Ωの匂いは分からないはずっ…』


一歩、また一歩と
彼女に歩み寄る


彼女はフラフラと
後退りをするが
背中にはもう壁しか無い


ぐっと距離を詰め
彼女の手を引き抱き寄せた


赤「君が俺の運命の番だと言ったら?」




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