第9章 獣化注意報〜降谷の場合〜※
同時に降谷さんもイッたのか
ずるっとナカのモノを引き抜き
手早くコンドームの処理を済ませていた
どっと疲れが襲い、私は
落ちるように深い眠りについた
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次に目が覚めた時は
もうとっくに外は明るくて
自分の家じゃない事に気付き
ガバッとベッドから起き上がり
思考をフル稼働させた
降谷さんがここまで
連れてきてくれた所までは
思い出せたが、その後の事は
記憶が飛んでいて分からない
着ていた服は
綺麗に着替えさせられていて
大きなシャツを一枚身に纏っていた
下着は履いていない…
多分、汚したから
降谷さんが洗濯していると思う…
そういえば、耳と尻尾!
私は慌てて頭の上に手を置いた
『…耳、生えたままだ…』
ベッドの上で立ち上がって
くるっと後ろを見ると
尻尾もしっかりついていた
丁度その時、ガチャっと
寝室のドアが開き
中へ入ってきた降谷さんと目があった
降「何してるんですか」
『えっと…尻尾の確認を…』
降谷さんはベッドの端に腰かけると
その隣をトントンと叩き
ここに座れの合図をした
大人しくそれに従い横に座ると
ふわりと肩を抱き寄せられた
降「昨日の記憶はありますか?」
『……にゃいです』
そう言うと、隣から
大きなため息が聞こえた
『…あ、あの…
薬を流出していた奴らは
捕まったんですか…?』
降「その事は問題ない
…今問題なのは貴女です」
『ですよね…』
頭の耳をさわさわと
撫でられ肩がビクッと跳ねる
降「昨日僕が言った事も
覚えてないんですか?」
『全く覚えてにゃいです……んっ』
耳を触られる感触が
気持ち良くて思わず
変な声を出してしまう
降「ここ、気持ち良いみたいですね」
『ふ、ふるやさんっ…
からかわにゃいでっ…!』
思わずベッドから立ち上がり
降谷さんから距離を取った
.