第9章 獣化注意報〜降谷の場合〜※
私は「降谷さんが好きか」と
聞かれても正直分からない
人として良い人だとは
思うが恋愛感情を抱いているかと
聞かれれば何とも答えられない
まぁ今はそんな事
どうでも良いのだが。
仰向けで寝転がる私の
頬に降谷さんはキスを落とした
『…んっ……降谷さん…』
降「最近僕以外の人とシましたか?」
『…そんな時間、無い…』
最後に降谷さんとシたのも
随分前の話だ
ここ最近、薬の流出経路の事で
いっぱいいっぱいだったし…
降「あの薬は暫く性行為をしてないと
発症しやすい…と前例がある」
『…治療法は…?』
降「ワクチンはまだ出来ていないが
性行為をすれば発症も性欲も抑えられる」
とんでもない薬を投与されたな…
と、脳は何処か冷静だった
だが、その冷静さは
目の前の男にかき消された
彼の整った顔が
近付いたかと思えば
唇を突然奪われる
ぬるっと侵入する舌を
自然と受け入れる私の体
ゾクゾクと性欲が込み上げた
『…んっ…ぁっ…んんっ…』
唇と唇の隙間から
吐息と共に漏れる甘い声
理性が飛ぶ
スカートの隙間から
するりと侵入する手を
止める事なく受け入れる
ショーツの上から
指先をなぞられるだけで
背中が浮いた
降「薬の効果は絶大だな…
もうこんなに濡れている…」
ショーツを少しずらされ
隙間から指先が滑り込み
入り口を探られた
愛液を絡めた指先は
ずぷりとナカに入ってくる
『あっ…ぁあっ…
…くるま、よごしちゃうっ…』
降「構いませんよ
今は僕の指に集中して…」
ナカで動く指に
全身が痺れる
『…ふぁっ…あっ…あっ…』
ぐちゅぐちゅと卑猥な音が
車内に響く
薬の効果か、
耳が生えているからか、
その音は酷く大きく聞こえて
耳の奥まで犯されている気分だった
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