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【R18】Zeus【コナン短編集】

第8章 ダチュラ/沖矢※




だが、ベッドに入って
一時間が経過しても
私は眠れなかった


相当神経が昂っているのだろう


ストーカーの事や
沖矢さんと付き合う事になった事


色々あり過ぎて眠れなかったのだ


ベッドの中で寝返りを打ち続け
また一時間程経過した時に
もう眠るのは諦めて
一度トイレにでも行こうと思った


流石に沖矢さんはもう寝ただろう…


そう思いながら
部屋を出て廊下に出ると
沖矢さんの部屋から少し光が漏れていた


沖矢さん、
まだ起きてるのかな…


部屋の前まで来ると
少し扉が開いていて
中を覗いてみた


暗い部屋の中で
光っているのはどうやら
パソコンみたいで


『沖矢さん…起きてますか?』


部屋の扉を開けてみた。
だが、そこには誰も居なくて


沖矢さん、
トイレにでも行ったのかな?


付けっぱなしのパソコンが
やけに眩しく感じる


勉強でもしていたのかな…


私は気になって
パソコンを覗いてみた


『……っ!』


そこには物凄い量の
私が映った写真が保存されていた


『…なに…これ……
…全部……盗撮…?』


どれもカメラ目線じゃ無い…
明らかに盗撮された物ばかり


ドクドクと心臓が早鐘を打つ


沖「…こら、ダメじゃないですか…」


その声にビクッと体が跳ねた


パソコンの画面に夢中になっていて
後ろに沖矢さんが立っていた事に
気が付かなかった


後ろを振り向いて
沖矢さんを見上げるが
メガネがパソコンの光で反射して
表情がよく読み取れない


『お…沖矢さん…これ…
…どうゆう事ですか…?』


沖「…折角ここまで来たのに…
貴女は見てはいけないものを
見てしまいました…
……いけない子だ…」


何を言ってるのか
何がどうなってるのか
状況が上手く理解出来ないでいた


ぼんやりと私の頭の中に
ある一つの仮説が立ってしまう


沖矢さんが……


『…沖矢さん……違いますよね…
…何かの間違いですよね…ははっ…
…私…悪い夢でも見てるんですよね…』


現実を否定するのに必死だった


沖「貴女の思った通りですよ…
私が貴女の…ストーカーです」




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