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【R18】Zeus【コナン短編集】

第8章 ダチュラ/沖矢※




ストーカー…と聞いて
確かにそうかも知れないと思った


『どうしよう…
ストーカーなんて警察に行っても
まともに取り扱ってくれないんじゃ…』


沖「そうですね…そうだ…
帰りが遅くなる時は
私が駅まで迎えに行きましょうか?」


『いや、でも…
沖矢さんも勉強とかで忙しいんじゃ…』


沖「そんな事よりも
名前さんが心配です…」


沖矢さんはとても親身になって
私に協力してくれようとしている


『それじゃあ…お言葉に甘えて…』


沖「はい、任せて下さい」


『お願いします…
そろそろ家に帰りますね』


そう言ったが
握った手を離そうとしてくれなくて
どうしようかと思っていると
沖矢さんがとんでもない事を言ってきた


沖「もう夜も遅いですし
このままここに泊まって行って下さい
シャワーも着替えも夕食…とは
言えないほど遅い時間ですが
何か軽く食べれる物も用意しますので」


優しく言われたが
そんなお世話になり過ぎるくらいの
厚意に私は慌てて否定しようとした


沖「相当お疲れでしょう?
今日くらい誰かに甘えても
バチは当たりませんよ?
それに明日はお仕事、
お休みですよね…?」


とまで言われて
甘えても良いのだろうかと
少し迷いが生じた


『そんな…有り余る程のご厚意…』


沖「私がそうしたいんです
ご迷惑ですか…?」


断れない雰囲気が
辺りを包んだ


『迷惑だなんて、そんな…』


沖「なら、いいですよね?」


『…ええっと…じゃあ…
…お言葉に甘えさせて頂きます…』


沖「はい、沢山甘えて下さい。
では、お風呂の準備でもしてきます
少し待っていて下さい」


そう言い、沖矢さんは
部屋を出て行った


辺りを見回し
側に置かれていたバックを手に取る


中身を確認しても
無くなったものは何一つない


スマホを手に取り
時間を確認すると
もう日を跨いだ時間帯だった



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