第1章 堕ちていくだけ/ジン※
乱されて狂わされて
それでも気持ちいい事しか考えられなくて
先程まで寒いと感じていた感覚が
熱くて熱くて堪らない
この熱に縋るしか
私には無かった
この熱が
何もかもを忘れさせてくれる
生きてる心地がする
『…んあっ…あっ、あっ…
…もう、イッちゃうっ…』
ジ「イケよ」
指の動きが早まり
快楽が登りつめる
『…あっ、あっ…んぁああーーー!』
火照った身体を揺らしながら
息を整えた
ジ「こんなモンで
満足するんじゃねぇよ」
ジンは服を脱ぎ捨て
肌を露わにした
所々、古傷が見える肌は
彼の人生を物語っているようだった
開かされた脚の間に
入ってきて取り出したソレを
蜜口に当てがわれる
溢れ出た愛液をソレの先に絡ませ
ぐちゅぐちゅと卑猥な音を立たせながら
入り口を擦り付けられた
早く奥に欲しくて
自然と腰が揺れる
『…んっ…ぁっ…はやく…』
ジ「そう焦んな、
直ぐに良くしてやるよ」
言い切るとズプッと
最奥を一気に突かれて
一段と高い声が出る
荒々しい腰の動きに
頭が真っ白になった
ジ「ハッ…飛ばすんじゃねぇぞ」
『あっ!…あっ…あんっ…あんっ!』
息を吐く度に出る甲高い声
腰をしっかり掴まれて
ズンズンと繰り返し突き上げられる。
ただひたすらに
ジンの熱を求めた
私には後にも先にも
この人しか居ない
彼の下で乱れ狂う私は
彼の目にはどう映っているだろうか
そんなどうでもいいことを
気にしていると
グイッと腕を引っ張られて
挿入したままジンの膝の上に乗せられる
ジ「なに考え事してんだよ」
ジンは私の事を
どう思ってるの…?
なんて聞ける筈も無く
私はその銀色の髪に手を伸ばした
サラサラと指の間を通る、
長くて綺麗な髪
髪を弄っていると
顎を掴まれ目線を合わせられる
ジ「シカトしてんじゃねぇよ
何か言いたい事あるなら言え」
絡んだ視線を離さないでいた
少しの沈黙の後、口を開く
『…ジンは、私の事…
どう思ってるの…?』
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