第5章 Blood/赤井※
赤「名前…もう一度飲めば
もう、止まることはできないぞ…」
『大丈夫…です』
私の返事を聞くと直ぐに
昨日噛まれていない方の
首筋に痛みが走る
『んんっ……!』
昨夜噛まれた時と同じ…
今度は痛みなんか直ぐに忘れて
じわじわと身体中に熱が広がる
『あっ…んっ…ぁかいさっ…』
赤井さんの体にしがみ付く
赤井さんの牙が抜かれても
身体の熱は引かなくて
赤「…クセになりそうか?」
『ぁっ…そんなんじゃっ…』
赤「俺はクセになりそうだがな…」
赤井さんは首筋から垂れた血を
いやらしくペロリと舐める
『んぁっ……』
舐められた所が気持ち良くて
身体が変になる…
頬を包まれて顔を上げると
赤井さんの瞳の色は正常になっていた
その瞳を閉じると
スッと顔を近づけられて
唇と唇が重なる
先程とは違う優しい口付け
口内に少しの
血の味を感じながら
混じり合う舌は甘かった
唇が離されても
身体は熱くて、
もっと触って欲しい
もっと気持ち良くなりたいと
欲が出てしまう
赤「どうされたいか言ってごらん?」
言いながら
頭を撫でてくる赤井さん
赤「好きなようにしてやるから
どうして欲しいんだ?」
そんなの…恥ずかしくて言えない
ただ呼吸だけが乱れていく
身体の熱が暴走しそうだ
赤「まだ理性があるようだな…
飛ばしてやろうか」
赤井さんは私の身体を持ち上げると
膝の上に乗せて
跨るような形にすると
着ていたブラウスを脱がしていく
『ぁっ…ぁかいさっ…』
背中に回された腕は
ブラのホックを外す
露わになった膨らみに
赤井さんの顔が近付くと
カプッと噛まれてしまう
もう痛みなんか殆ど感じなくて
あの気持ち良さが私を襲った
『んっ…あっ…ぁあっ…』
胸の膨らみから牙が抜かれ
そのまま垂れた血を舐め取られる
『…あかいさんっ…もっと…
…きもちよく…なりたいっ…』
理性なんか飛んでしまった
赤「いい子だ」
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