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【R18】Zeus【コナン短編集】

第5章 Blood/赤井※




12時間…
てことはもうお昼前だろうか。


あっ!仕事…!


と、一瞬思ったけど
今日は土曜日で休日だと安堵する


そう言えば何で赤井さんは
追われていたんだろう…


『あの、昨夜赤井さんの事を
追っていた…銀髪の男性は…?』


赤井さんは一呼吸置くと
口を開いた


赤「…君には話しておくべきか。
奴は純血種の吸血鬼だ」


『純血種…?』


赤「ああ。俺は元々人間だった。
純血種は、人間の血が
混じっていない種族の事を言う」


元々は人間って…
まさか…吸血鬼に噛まれたら
吸血鬼なるんじゃ…


赤「安心しろ、俺は純血種じゃ無いから
君は吸血鬼にはならん」


という事は
純血種に噛まれれば吸血鬼になるけど
赤井さんみたいに
元が人間の吸血鬼に噛まれても
吸血鬼にはならないという事か…


『なるほど…』


赤井さんは何らかの事情で
純血種の吸血鬼に噛まれて
人から吸血鬼になったのか…


ふと、赤井さんに噛まれた場所に
手を添える


そこにはガーゼが貼られていて
手当をしてくれたみたいだった


吸血鬼なんて架空や伝説の話だとばかり
思っていたが、昨日の事や
目の前にいる赤井さんを見れば
その話を信じる他なさそうだ


赤「俺が怖いか…?」


そう聞かれたが
実際怖いという感覚は
不思議と無かった


『ううん…怖くないです』


本当に怖い人なら
きっと昨夜、噛まれた時に
全部血を飲み干されて
私は殺されていたと思う…


それに
銀髪の男から逃げるには
気を失った私は
足手まといになるだけだし
ちゃんと私も連れて逃げてくれた


赤井さんは
怖い人には見えなかった


赤「俺はまた君の血を
欲するかもしれないぞ?」


そう言いながら
赤井さんは私の顔の横に
手をついて顔を近づけてきた


赤「君の血の味は美味かった…」


そう言い、ガーゼの貼っていない方の
首筋に顔を埋めてくる




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