第4章 リクエスト作品/安室・沖矢※
【夢主side】
『ん〜…何色がいいかなぁ』
私は頭の中でありきたりな
水着を想像しては違うな…と
悩んでいた
安「名前さんには白が似合うと
思いますよ?」
沖「いいや、白より赤の方が良いかと」
『んー…白と赤…
じゃあ、混ぜればピンクになるので
ピンク色にしますねっ』
この時、2人が不機嫌そうな
顔をしていた事に気が付かないままで。
あっという間に
海に行く日がやって来た
ビーチのすぐ側にある、
鈴木財閥の別荘の一室を
借りてそこで水着に着替える
勿論、ポアロで決めたように
ピンク色の水着だ
その上から薄手のパーカーを
羽織った所で
部屋の扉がコンコン、とノックされた
園子ちゃん達かな?
前のファスナーを
閉めながらはーい、と返事をすると
ドアが開かれる
そこには沖矢さんが立っていた
『あれ、沖矢さん、どうされたんですか?』
沖「1番最初に貴女の水着姿を
見ておきたくて…」
そんな恥ずかしい事をサラッと言われて
顔が熱くなった
沖「ですが、残念です
こんなパーカーなんか着て…」
スッと距離を縮められる
『あ、あのっ…他の皆さんは…?』
沖「もう、皆さんビーチに出掛けましたよ
それよりも…脱がしていいですか?」
質問と同時に
胸元まで上がったパーカーの
ファスナーの摘みを指で摘まれ
ジリジリとゆっくり
ファスナーを下げられる
『あっ…おきやさんっ…』
パーカーの前が開かれて
中に着ていたビキニが露わになった
沖「ホォー…やはり赤は
着てくれませんでしたか」
『あのっ…』
その時扉が開かれて
安室さんが入ってくる
安「やっぱり
ここに居ましたか、沖矢さん?
抜け駆けとは良い度胸ですね…」
沖「おやおや、もう少し
後から来てくれると嬉しかったんですが」
そう言いながら私に背を向けるように
安室さんの方を向く沖矢さん
沖「仕方ないですね…」
沖矢さんは私の手を引くと
安室さんの前に立たせた
沖「残念ながら
赤も白も着てくれていませんよ」
安室さんは顎に手をやり
私の体をじっと見つめる
安「…それは残念です」
その声は低く
表情は少し怪しげな顔をしていた
『あのっ…安室さん…?』
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