第4章 リクエスト作品/安室・沖矢※
肩に置かれていた沖矢さんの手が
するりと、着ていたパーカーを
脱がしながら下へと滑る
『あっ…おきやさんっ!』
顔だけ沖矢さんの方を
見上げれると普段伏せられている目が
開いていてモスグリーンの瞳と
視線が絡む
沖「好みの色を着て頂けないとなると…」
安「その水着も
脱がせてしまいたくなりますね…」
沖「同意見です」
訳がわからない会話に
戸惑っていると
急に浮遊感に包まれた
沖矢さんに姫抱きされている事に
気付いた時にはもう、
部屋に備え付けられている
大きなふかふかのベッドの上に
降ろされていた
『ちょっ…まってください…』
視界いっぱいに
沖矢さんと安室さんの顔
安「覚悟して下さいよ」
沖「そろそろ、私達の気持ちも
知って頂きたいので…」
状況整理が全く追い付かず
わたわたと慌てていると
2人の顔がゆっくりと近付く
視界から2人の顔が
両サイドに外れたかと思いきや
右耳を安室さんにペロリと舐められた
『あっ…!』
びっくりして大きな声を出せば
その反応を楽しむかの様に
今度は左耳を沖矢さんに舐められてしまう
『あっ…まって…!』
抵抗しようとしても
両手はそれぞれにしっかりと
握られていて
足をバタつかせる事しか出来なかった
両耳を責められて
身体の底からゾクゾクとしたものが
込み上げてくる
次第に発していた声も
甘みを増していき
気持ち良さを感じていった
さっきまで力が入っていた腕は
もう何の抵抗もする気が無いように
だらっとベッドに置かれていて
2人が優しく手を握ってくれていた
『んあっ…あっ…ぁあっ…』
安「…もう蕩けてしまって…
可愛らしいですね」
沖「ふっ…どちらの耳の方が
感じますか…?」
『んっ…ぁあっ…どっちも…っ
…きもちぃです…ふぁっ…』
安「欲張りさんですね」
安室さんは一度
握ってくれていた手を離すと
しゅるっと首の後ろで結ばれていた
リボンを解いた
沖矢さんに身体を抱き寄せられて
背中を安室さんに向けた瞬間、
胸元にあった圧迫感が
無くなったのに気付く
『あっ…だめ、です…』
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