第10章 死穢八斎會
「雄英一年の2トップ……まさか……」
治崎は驚いている様子だ。
「ほとんどの戦略や計画は、緑谷が勝手にやっちまう。だから、戦力も高くなっている」
死柄木の言葉に、治崎は僕を見る。
「この子供がそんなに……」
そこまでやるつもりも無かったけど、確かに楽しくてやっちゃってたなぁ。
だけど、この治崎からは何か企んでいるような気がした。
「オーバーホールさん、きっと次の支配者は自分になりたくて仲間に僕らを付けようとしてますよね?それくらいはなんとなく分析出来ます。敵連合の価値は高いですからね」
僕の見解が図星だったのか、治崎は目を見開いた。
「僕らが誰かの下に付くなんてあり得ないんですよ。ヒーローの地位が高い社会から、平等な社会を作っていかなくてはならないんです。だから、貴方の仲間に付くとかは考えられないんですよ。ねぇ、死柄木」
「ああ、さすが緑谷だ。素性も見抜くなんて大したものだ」
まさかの死柄木が過大評価してくれている。なんかあり得ないなぁ。
「なるほど、この子供は強いな。全て見透かすとは……だから、雄英2トップも戦力に……」
治崎は関心したように頷く。
なんか、推理したら展開がよく分かんなくなってきた。