• テキストサイズ

漆黒に染まる【敵デク】

第14章 新しい仲間




「玲奈ちゃんの彼氏の緑谷に言うのは非常識だって分かってる。だけど、俺は彼女が好きだ」


なるほど……玲奈は切島君も惚れさせたのか。


切島君は強い個性を持っているから入れてもいいとは思うけどなぁ……。


「切島君の言い分は分かった。で、上鳴君は?」


ついこの間まで下の名前で呼んでいた気がするが、ここはあえて気難しそうに苗字で呼ぶ。


「お、俺は……切島が心配でついて来ただけなんだけど………全部聞いちまったし、協力するよ」


「えっ……?」


切島君でさえも首を傾げる。上鳴君ってヴィランってキャラじゃないんだよな……。


「本当にいいの?」


僕は不安になって聞く。上鳴君は苦笑いを浮かべ、頭を掻く。


「いやぁ……俺も実は玲奈ちゃんのことに気に入ってたし、爆豪も轟も切島も大事な友人だって勝手に思ってる。出来ることなら、離れたくない」


話の途中から上鳴君の顔色が暗くなっていた。


「二人共、本当にいいの?」


もう一度聞いてみる。念押しみたいなものだ。


「いい。俺はあの子ためなら何だってする」


切島君が苦しそうな表情を浮かべてそう言った。


「俺もいいぞ」


対照的に、上鳴君は軽い返事をした。明るい子なんだろうな。


/ 112ページ  
エモアイコン:泣けたエモアイコン:キュンとしたエモアイコン:エロかったエモアイコン:驚いたエモアイコン:なごんだエモアイコン:素敵!エモアイコン:面白い
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp