第9章 新しい友達
自由に生きて良いか……初めて言われたような気がする。
「トガです。轟君、よろしくねぇ」
「黒霧です、よろしくお願い致します」
自己紹介に俺はお辞儀をした。
「僕らは自由をモットーに活動しているんだよ」
ここなら楽しく生きれそうだ。
「よろしくお願い致します」
俺は頭を深く下げた。
「これからよろしく頼む……」
そう言い捨て、死柄木は自室に戻った。
「焦凍、こんな僕らだけどよろしくね」
みんなが俺の自由を受け入れてくれるなら……。
「ああ、よろしくな」
誰かと笑い合えるなんて幸せだなぁ。
「焦凍、泣かなくて大丈夫だよ。僕が居るよ」
「出久……ありがとな」
「いや、泣いても良いよ。僕が全て受け止める。だって、僕は焦凍の友達になりたいからね」
友達、かぁ……。
「ありがとう、出久……」
大切な新しい友達が出来た。