• テキストサイズ

漆黒に染まる【敵デク】

第9章 新しい友達




みんなが美味しそうに頬張っているのを見て、俺も食べた。


普通に食べるより美味しい。


「焦凍、美味しい?」


「美味しいなぁ……」


こんなに美味しいと感じたのは初めてだ。


『みんなで作ったから美味しいんだよ』


「みんなで……」


そうか、みんなで一緒に作ったからこんなにもうめぇんだ。


「美味しいよね、出久、焦凍!」


爆豪が笑顔で名前を呼ぶのはカオスな情景だが、それがすごく嬉しかった。


俺はコイツらと一緒に居たい。一緒に居るのが楽しいんだ。


大嫌いな親父に復讐出来るのなら、俺は……。


「俺、ヴィランになる」


俺の言葉に出久がホッとした顔になる。


「ありがとう。一緒に頑張ろうね」


「ああ」


優しいコイツらとなら大丈夫だと思ったんだ。


エンデヴァー、テメェに最高の復讐をしてやるよ。


「本拠の第二アジトに行こうか」


「ああ、そうだな」


出久が瞬間移動をして第二拠点に着いた。


「ここが本拠地……」


物騒とした部屋だが、皆楽しそうに話をしている。


「轟君、来てくれてありがとう」


敵連合の長、死柄木弔が居た。


「君が思うような嫌なことはさせない。俺達は自由の世界を取り戻すために生きている。だから、ここでは自由に生きて良い」


/ 112ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp