第9章 新しい友達
爆豪はソファー座った出久に駆け寄った。
「あの人、誰?」
俺は爆豪の質問にゆっくりと近寄った。
「俺は轟焦凍、よろしくな」
「うん……よろしくね」
爆豪は手を伸ばし、俺の火傷の後に触れた。
「大丈夫?これもヒーローにやられたの?」
かなり純粋になったのか優しくなった気がする。
「ああそうだな、あのヒーローのせいだな」
上昇思考が高いアイツによって全てが壊れたんだ。
「そっか。俺はね、ヒーローを倒して、人々を救うんだ」
爆豪、全てを変えられちまったんだな。
それが面白くて、気付けば笑っていた。
コイツらと居るのが楽しいんだ。
『ケーキ出来たよ。轟君、一緒にケーキを切ろうよ』
「えっ、僕じゃないの?」
『出久は……結婚式でね』
「はーい!」
出久は彼女には弱いようだ。
「ケーキって何?」
『美味しいよ、みんなで食べようよ。勝己君』
「うん!」
玲奈にアドバイスされながら、均等にチーズケーキを切った。
『ブルーベリー乗せてみて』
玲奈に言われて、俺はブルーベリーを一切れ二つずつ乗せた。
『これで完成だね!』
「ああ、そうだな」
美味しそうなレアチーズケーキが完成した。