第6章 悲しみの終止符
テレビでは雄英高校が記者会見を行っていた。かっちゃんのことについてだろう。
「どうだ、爆豪勝己君。君の幼なじみと一緒に働かないか?」
「やる訳ねぇだろ」
かっちゃんが即答で否定した。
それは僕も大反対。むしろ、倒したい気分だ。
「とりあえず、拘束を外しておこうよ。これから何か起こるか分かってるから」
僕は悪魔の個性で未来のことを知ることも出来た。この個性、本当に最強だな。
「ピザーラ神野店です」
「来たな、オールマイト」
オールマイトが壁を突き破り、目の前に現れた。
「私達が来た!爆豪少年、緑谷少年、少女も助けに来たぞ」
「助けに来る必要なんてない」
僕はもう1つの個性『ビーム』で攻撃するが、オールマイトに効かないことぐらい分かっていた。
「緑谷少年、戻って来なよ。お母さんが心配してるよ」
「憧れのオールマイトだけど、今は敵同然ですね」
僕はニヤリと笑って、黒い翼を生やした。
「僕は彼女を愛してる!僕は彼女と一緒に居るんだ!僕の幸せを壊す奴等なんか消えてしまえ!」
『止めて!』
泣きながら叫ぶ玲奈を抱き締めた。