第5章 笑顔の裏に恐怖
「メロンパンとオムライスとカツ丼です」
黒霧がテーブルにご飯を並べた。僕の目の前にはカツ丼だ。
カツ丼大好きなんだよね!
『出久はカツ丼好きなんだね』
「うん、大好きだよ。食べる?あーん」
『あっ……美味しい』
そう言って幸せそうに食べる玲奈も大好きだ。
「朝からイチャイチャしてるな」
「あっ、すいません!」
「別に見ていて気分は悪くしない」
僕らがイチャイチャしていると、ステインにいつも言われることだ。
「俺は荼毘だ。よろしく」
「あっ、はい!」
急に継ぎ接ぎの男に挨拶されて驚いた。僕がステインと仲が良いからなのかもしれない。
「ステ様のパジャマ姿……尊いです……」
トガさんが顔を真っ赤にして倒れた。ステイン勢が居るんだな。
「トガです、そちらの女の子、よろしくね!」
『私は玲奈です。よろしくお願いします』
「出久君の彼女?可愛い!そこまで行ったんだね!」
玲奈は先日の出来事を思い出したのか、顔を真っ赤にしている。確かに可愛い。
「玲奈ちゃん可愛いねぇ。今度、恋バナしよ!」
『あっ……はい……』
玲奈はトガさんの言葉に顔を真っ赤にして頷いていた。