第5章 笑顔の裏に恐怖
「ヴィラン連合、私も要れてよ!」
「黒霧飛ばせ。俺の大嫌いな奴らだ」
ステインの影響か、色んな人がここに来るようになった。
死柄木の面接は厳しいというか、他人を入れたがらない。少し警戒しているのだろうか。
「死柄木、入れてやらないとこの先大変だよ」
「緑谷、大口を叩くな」
僕は死柄木に突っ込み突っ込まれると、セーラー服の女の子が目を輝かせた。
「可愛い!私、トガヒミコ!よろしくね!」
「はい、よろしくお願いします。トガさん」
「あぁ、可愛い!」
玲奈の存在に気付いていないみたいだ。
「ここには子供も居るのか」
継ぎ接ぎの男が僕らを見た。怖くて固まってしまう。
「朝から騒がしいな」
「ステ様!?」
ステインがパジャマで二階の寝室から出てきた。ステインがパジャマを着て寝るってなかなかあり得ない気がする。
「新人か?まぁ、居ねぇと務まらないよな」
僕らはパジャマ姿のステインには慣れているつもりだ。しかし、何かとギャップを感じる。
「黒霧、メロンパンをくれ」
「はい、かしこまりました」
トガさんと継ぎ接ぎの人は固まっている。
ステインのギャップの強さが半端無いからかな。