• テキストサイズ

漆黒に染まる【敵デク】

第4章 保須市でデート




デートと言われても何をして良いか分からないので、周辺にある施設をスマホで検索してみた。


「ショッピングモールとかあるみたいだよ」


『ショッピングモール!?行きたい!』


玲奈にとって、外の物全てが初めてなのだ。異常に興奮するのも仕方ないのだ。


このショッピングモールは規模は小さいが、それなりに楽しむことができるだろう。


「玲奈」


『ん?』


僕は彼女の手を握った。この握り方を人は恋人繋ぎと言う。


玲奈は顔を真っ赤にしていた。


「大好きだよ」


その言葉は衝動的に発せられた。とにかく言いたくなったんだ。


彼女は肩をビクッと震わせ、リンゴのように顔を真っ赤にさせた。


「可愛い」


『ちょっと……!』


やっと甘いデートになってきた。


デートに行ったは良いが、体育祭を観戦した後だと気付いた。外は夕方、どこかに泊まった方が都合が良い。


「玲奈、デートは明日で良い?もう夜だし、ホテルで泊まろう」


『うん、そうだね』


純粋過ぎる玲奈には分からないだろう。


これから起きることが。


/ 112ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp