第3章 体育祭観戦
かっちゃんと麗日という女の子の試合が始まった。
何度も麗日さんを爆破させていて、見ているこっちもキツかった。
『うっ、見苦しい……』
「仕方ないよね。武器を蓄えるためにはこうするしかないもんね」
『えっ?』
「上を見てご覧」
空には無数に浮かぶコンクリートの欠片達。彼女はこれを降らせる気だ。
「ありがとう、油断してくれなくて……」
無数のコンクリート達がかっちゃんに降りかかる。
すると、かっちゃんは特大の爆破で吹っ飛ばした。
「何で……」
麗日さんはバタリと倒れてしまった。
『勝己君すごいね。アレを受けたら死ぬよ』
「まぁ、僕はしょっちゅう撃たれてたけどそれほどでも無かったよ」
『えっ……』
隣の彼女はかなり驚いた顔をしていて僕は笑ってしまった。
数分経つと、かっちゃんはまた僕らの方に来た。
「かっちゃん、エグいね」
「うるせぇ!」
『才能マンのクセに中身腐ってるよね』
「テメェが言うな!」
僕らは敵同士だけど、普通に話すのも楽しいと思った。