第13章 文化祭
『みんなをバレないように、カッコ良く仕上げよう!髪型はステインお願いします!』
「おお、任せとけ」
ステインがかっちゃんと焦凍の髪を切っていく。意外とセンスがあるから驚かせされるんだよね。
玲奈は楽しそうに僕らのコーディネートを考えている。
「はい、出来た」
ステインが自慢気に笑って見せている。
「うわぁ……焦凍、カッコいいよ!」
「おう、サンキュ」
どう表現していいか分からないけど、焦凍はあの白膠木簓さんみたいな髪型に変わっている。
「こちらも出来たぜ」
「おう。変わったね、かっちゃん」
僕のリアクションがそこまで良くなかったからか、かっちゃんはしかめっ面をしている。
かっちゃんはめっちゃ短く切られていて、とてもイケメンだ。
『三人共、コーデ決めたから着替えて』
「はーい」
玲奈に服のセットを渡され、それぞれの部屋で着替えた。
僕のは、白いTシャツの上に緑色のジャケットでジーパンと、黒い帽子に黒縁メガネというコーデ。僕が着なさそうなコーデを選ぶなんて、さすが玲奈だ。
「ちょっと、焦凍……ウケる」
「そんなに面白いか?」
焦凍は、白いTシャツに黒いジャケットを着ていて、下は黒いスキニーパンツだ。そして、黒いハットと黒いサングラスを付けている。