第1章 笑顔が美しい君
すると、僕の手からボールのようなビームが発射され、地面が少し崩壊する。
「君には、『ビーム』と『悪魔』という個性を授けた。後者の方が君にピッタリで使いやすいだろう」
お義父さんの説明によると……。
『ビーム』は様々な形のビームを手から放つことが出来る。しかし、使い慣れない僕には制御出来ずに放たれてしまうのだ。
『悪魔』という個性は、背中から黒い翼が出て、その場で使える強個性のようだ。他に何が出来るか、お義父さんも分からないらしい。
「たぶん、『悪魔』は何でも出来ると思うよ。だって、悪魔は魔法とか使えるって言うからね」
お義父さんはマスクをしているが、ニコニコと笑っているように思えた。
「こんな僕に個性を下さってありがとうございます!」
「出久君。もっと鍛えれば、僕の全てをあげることが出来る。頑張ってね」
「はい!」
僕は元気良く返事をすると、お義父さんは嬉しそうに笑っていた。
僕は黒霧さんの体に入って、バーにワープした。
『出久!どんな個性もらったの?』
「えーと、『ビーム』と『悪魔』だよ。けっこう強いらしい」
『二つも!?すごいねぇ』
玲奈はニコニコと嬉しそうに笑っていた。
「お前、チートかよ。個性複数持ちって」
僕は嬉しくて、照れ笑いみたいになった。
『出久、おめでとう!』
「うん、ありがとう」
僕は君の笑顔が大好きだ。