【HELLSING】Eternitate...【アーカード】
第7章 VIRGIN
「ほ〜う…」
アーカードが私の胸元を見ながらにやりと笑っていた。
その視線をたどると、私の襟元から胸元まで服が裂かれていた。
私はとっさに両手で胸元を隠す。
「み、見ないで…っ」
涙目になりながら震える私。
どうしよう。
きっとこんな気味の悪いアザを見たら、私のことなんか…嫌いにーー…
「バカバカしい。その程度で私がお前を手放すとでも?」
私は涙が目に溜まったままアーカードを見上げる。
「このアザが醜いんじゃない。このアザを怖がり恐れ、お前を悪魔の子と蔑み貶めた奴らが醜いんだ。お前は今を懸命にもがきながら生きる人間だ。だからこそ美しい」
美しい…?
私が…?
アーカードは私のアザを撫で目を閉じる。
「そうだな…。お前が人間も化け物と言うのもわかる」
そう言って私をそっと抱きしめた。
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