【HELLSING】Eternitate...【アーカード】
第12章 LOVE ME?
私はアーカードの胸の中で首を横に振る。
「謝るのは私の方です。ごめんなさい…アーカード。あなた…こんなにあったかいのね」
「お前の体が冷えてるだけだ」
アーカードはそう言って、私をより一層強く抱きしめてくれた。
「一つだけ…わがまま言ってもいいですか?」
「あぁ。もちろんだ」
「酔っても私の血だけ飲んで…?」
アーカードはフフッと笑うと、私の頭を撫でる。
「その後の責任も取るつもりなら問題ない。抱き潰させてくれるんだろうな?エンジェル」
「ふふっ。冗談よ」
私はアーカードを見上げ、私のたった一つの願いを込めて懇願する。
「私は人間です。それでも、あなたのことが大好きです。あなたに…あなただけに愛されていたい。だから、あなたも私だけを愛してくれますか…?」
「お前はわがままも愛らしいな」
アーカードは吸血鬼とは思えないほど優しく微笑みながら、夜の月に照らされ、愛を囁く。
「私はあの夜からお前しか見えてない。これからもずっとそうだとも。お前の望むものなら何でもやろう。愛もこの心臓さえもくれてやろう、愛しい…私の天使…」
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