【HELLSING】Eternitate...【アーカード】
第7章 VIRGIN
彼は私の背中に手を当てて耳元に顔を寄せる。
「だが、答えがわかった。もう何も憂うことはなくなった」
アーカードの吐息が耳と首筋にかかり、その甘美な誘惑に思わずぞくりと背筋を震わせた。
「その純潔、私が貰い受ける」
「えっ!?え…あの…」
私はその意味にハッとして、もじもじと目を泳がせる。
どどど、どうしよう!?
私っ、そんな…アーカードに見せられるような体してないし…。
アーカードはそんな私をフフと笑いながら見つめてる。
「まさか、断りはしないだろうな?」
私は恥ずかしくってうつむきながらも小さく頷いた。
「そうか。ならいいな?」
「幻滅…しないでくださいね」
無意識に胸元のアザを撫でる。
「こんなの見せたら、私…」
このアザは忌々しいもの。
私の体に刻まれた…私の不幸の象徴。
そんなものを、彼に見せたくなかった。
私の体にあるこんな醜いものを見られたらきっとーー…
「嫌われちゃうかも…」
その瞬間、アーカードに思い切り抱き寄せられる。
「きゃ!」
よろめいてしまう私の背中を、彼の腕が支える。
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