【HELLSING】Eternitate...【アーカード】
第7章 VIRGIN
「でも!でも!吸血鬼になってあなたと同じになったら、が、頑張ってグールくらいは倒せるようになってやるんだから!!!」
ホールのようなこの大きな部屋に私の声がこだました。
こだまが響き終わってから数秒。
私は恐る恐る目の前に立つアーカードの顔を見上げる。
「ふ…ふふ…」
アーカードは目元を片手で覆い、口元に弧を描かせていた。
「あっはははははははははーー…!!!」
…のも束の間。
すぐにそのまま天井に向かって高笑いし始める。
私、そんなウケること言ったのかな…?
「ふ、ふふ…。本っ当に面白い女だ。婦警も面白いとは思っていたが、お前は違うベクトルで私を楽しませてくれる」
アーカードはハァ…とひと息ついてから、手の甲で私の頬を撫でる。
「処女かと聞いたのには別の理由…というよりも私にとってもお前にとっても重要な目的がある」
アーカードの唇の端がゆるりと上がる。
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