【HELLSING】Eternitate...【アーカード】
第7章 VIRGIN
「リーナ…?」
先に声が聞こえてきて、私はようやく彼の姿を目視できるところまで来た。
「はぁ、はぁ…はぁ…」
驚く彼の前で膝に手をつき、切れた息を整える。
アーカードは何も言わず、飲みかけのワインを隣のテーブルに置いて椅子から立った。
私はふぅと息をつき、バッと顔を上げてアーカードに叫んだ。
「アーカードォオオオ!!」
「い、いきなり何だ?そんなに叫ばずとも聞こえる」
目の前に立つアーカードをじっと見つめる。
「…さっきのことか?」
私はうんうんと何度も頷いた。
「私に文句でも言いに来たのか?」
私はふるふると首を何度も横に振った。
アーカードは不思議そうに私を見ている。
そんな彼に、私は思いっきり息を吸って叫んだ。
「私!あなたに血吸われたら!ドラキュリーナになっちゃうわよ!バカァアアアーー…ッ!!!」
私はきっと真っ赤になってるだろう顔でアーカードに叫ぶ。
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