• テキストサイズ

【HELLSING】Eternitate...【アーカード】

第7章 VIRGIN





「リーナ…?」


先に声が聞こえてきて、私はようやく彼の姿を目視できるところまで来た。


「はぁ、はぁ…はぁ…」


驚く彼の前で膝に手をつき、切れた息を整える。

アーカードは何も言わず、飲みかけのワインを隣のテーブルに置いて椅子から立った。

私はふぅと息をつき、バッと顔を上げてアーカードに叫んだ。


「アーカードォオオオ!!」

「い、いきなり何だ?そんなに叫ばずとも聞こえる」


目の前に立つアーカードをじっと見つめる。


「…さっきのことか?」


私はうんうんと何度も頷いた。


「私に文句でも言いに来たのか?」


私はふるふると首を何度も横に振った。

アーカードは不思議そうに私を見ている。

そんな彼に、私は思いっきり息を吸って叫んだ。


「私!あなたに血吸われたら!ドラキュリーナになっちゃうわよ!バカァアアアーー…ッ!!!」


私はきっと真っ赤になってるだろう顔でアーカードに叫ぶ。


_
/ 130ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp